つい最近(2018年10月)、今までNAFTAと呼ばれていた北米自由貿易協定である、USMCAで合意にいたりました。アメリカ、メキシコ、カナダの3カ国間の貿易協議です。
ニュースでは、自動車や乳製品など色々と新しい関税比率の情報が上がっていますが、一般市民にはあまりピンとこない話ですね。ただ、カナダ住民には嬉しいニュースが一つありましたよ!
アメリカのオンラインショップの関税がゼロに?!
このUSMCAの新しい協定で、カナダの通関免税額が従来の$20から$150に上がりました!
と言うことは、アメリカのショップからオンラインショッピングでお買い物をした場合にかかる税金が、$150カナダドルまでは免除となります。それ以上のお買い物をした場合は品物によって、約2%の関税がかかります。
ただし、消費税(州によって様々)が課税されるのは、従来通りです。例えばバンクーバー在住で、アメリカのショップからオンラインで$100カナダドル相当のお買い物をした場合、関税は免除されますが、BC州でかかる合計消費税は12%なので、$12の税金を払うことになります。
ではこれからはアメリカのオンラインショッピングを使うべきなのか?
関税の免税額が上がった、とニュースでは盛り上がっていますが、果たしてこれからはアメリカのオンラインで買った方がお得なのでしょうか?
例えば為替相場。現在カナダドルはアメリカドルに対してとても弱いので、$1米ドルは$1.29カナダドル。免税上限額に当たる$150カナダドルはアメリカでは約$115ドルになります。
そして、国内だと一定消費額で無料になることも多い配送料ですが、アメリカからの国際便となると郵送料は別。品物や発送方法にもよりますが、配送料は最低でも$15米ドル以上かかります。
アメリカの物価もどんどん上がっており、以前ほどお得感を感じる品物は少ないですが、セールなどで掘り出し物を見つけたとしても、それをカナダドルに換算し、12%(州によって5%から15%)の消費税と配送料も付け加えた値段を出してから決断を下した方が良さそうです。
でもトリーバーチとか、セール期間になるとめちゃめちゃ安くなるんですよねー。アメリカに住んでいる方が羨ましくなります。
アメリカのオンラインショッピングその他の裏ワザ
裏技的なオンラインショッピング方法としては、カナダとアメリカの国境近くの私書箱に商品を送ってもらい、それを車で運転して取りに行く、という方法があります。この方法だと国内なので配送料が無料になるケースも多いのでその分お得になります。アメリカのショップの中にはカナダを含む国際配送をしないお店もまだまだあるので、この方法は便利ですね。メイルボックスの使用料はかかります。普通は1回$5くらいです。
ただし、カナダに戻る時に税金を払う可能性が出てきます。免税は24時間未満の滞在には適用されないのですが、あまり大金でなく、素直に申告すれば、課税されないのも事実です。
私も、アメリカでしか手に入らない子供の教材を買ったり、アメリカのブランドで特大セールがあった時に利用しています。その時は$50もしなかったので申告しても税金を払うことはなかったので、商品の値段とメイルボックス使用料以外でかかったのはガソリン代だけでした。kinek.comというネットワークが便利で、バンクーバーの場合は、BlaineやSumasに取り扱い店舗があります。他にもcross border mailboxで検索すると他のメイルボックスのお店も出てくるので、良さそうなお店を探してみてください。
ちなみに、よくこのブログで紹介しているEbatesはアメリカにもあります。カナダのEbatesにはないお店もあったりするので、その場合はこちらもチェックしてみると少しお金が戻ってくるかもしれませんよ。
カナダのオンラインショッピングその他の裏ワザ
カナダのオンラインショッピングもずいぶん便利になってきました。
配送料がかからないお店も多いですし、アメリカのお店がカナダにオープンして、値段も大して変わらずに買えることも多いです。
Ebates.ca や GreatCanadianRebates.ca を利用して少しでも安くお買い物をするという手もあります。
詳しくは以前のブログでどうぞ。
まとめ
USMCAは3国の合意を得ましたが、実際に施行されるのは早くても2019年の6月だそうです。関税が免除になったといっても、2%ですから、$2〜3カナダドルの話。あんまり大したことないない額とも言えますね。個人的には、この関税免除のニュースに振り回されずに、合計でいくら払うのかを考えてから決断を下した方が良いと思います。
カナダ国内でのショッピングもずいぶん便利になったので、キャッシュバックなどを使って上手にお買い物をすればアメリカから買うよりも安く手に入れることができる場合もあります。でも、まだアメリカでしか手に入らない物もあるので、そういう場合は、少しでも安くお買い物ができるように工夫したいですね。
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