中国人が日本に来て大量買いするものとして有名なのはオムツのメリーズと風邪薬のパブロンかと思いますが、実は目薬も人気商品の一つです。
というか、私もアラフォーになって目が霞んだり疲れたり…と老眼の進み具合も半端なかったりするので、日本で目薬買って帰ります。
ここバンクーバーは中国人の数が半端なく、中国人に人気があるものなら大抵販売されます。
日本のご当地限定のキットカットとか、北の恋人とか、値段は高くても一応手に入ります。
そんな感じで、日本の目薬を販売するお店がこちらにもあったようですが、目薬はお薬なので、Health Canada(保健省・日本でいう厚生省)から警告が。
According to the product labels, these health products contain prescription drugs. Prescription drugs should be taken only under the advice and supervision of a healthcare professional because they are used to treat specific diseases and may cause serious side effects.とのこと。
(カナダで販売されていることが見つかった日本の目薬などの成分の一部は)BC州では処方箋扱いのものがあり、医療専門家に相談してから使用しないと副作用を起こす場合があります。
日本では普通に売られているのでそんなに過敏になることはないかと思いますが、対象となったのはこちら。
Health Canadaホームページより
上から
ダラシンTゲル1%(ニキビ治療薬)、小林製薬のアイボン(洗眼薬)、サンテFXネオ(目薬)、サンテFX Vプラス(目薬)、そしてサンテPC(目薬)です。
この中の目薬に含まれているのが、Aminocaproic acidとNeostigmine methylsulfate、日本語だと、ε-アミノカプロン酸とメチル硫酸ネオスチグミンです。
それぞれカナダ政府がどのように注意喚起をしているかは次の通り:
ε-アミノカプロン酸
アミノカプロン酸は、さまざまな臨床状況で出血を抑えるために使用される処方薬の成分です。眼の中がアミノカプロン酸にさらされると眼そのものに影響を与え、酸は涙管を通して血中に吸収される可能性があります。副作用には、涙目、視力の変化、頭痛、めまい、悪心、筋力低下、および皮膚の発疹などがあります。日本では、目が赤いという症状をとるために使用されているようです。
メチル硫酸ネオスチグミン
カナダにはメチル硫酸ネオスチグミンを含んだ承認眼薬はありません。過去には、ネオスチグミンと同様の薬物が緑内障の治療に使用されていました。これらの薬は、遠方視力障害、前頭部頭痛、けいれん眼瞼、赤目、白内障、アレルギー反応、虹彩嚢胞、網膜剥離などの潜在的な目に関連した副作用が多数存在するため、もはや広く使用されていません。緑内障発作の特定のタイプを引き起こす可能性もあります。さらに、涙管を介した鼻への吸収は、重篤な心臓および呼吸器の副作用を引き起こす可能性があります。ちなみに日本では、眼の筋肉の調節するアセチルコリンの分泌を促すために有効だと考えられています。
ちょっと怖くないですか???副作用はあくまで最悪の事態を書いているものだと思われますが、こういう可能性もあるということを頭に入れておくのも大切かと思います。特にメチル硫酸ネオスチグミンはカナダでも以前は使われていたのに使われなくなったということですから、日本もそのうち変更があるのかな、とも思います。
ただ、【トクホ vsイヌリン】脂肪吸収効果のあるベネファイバー、カナダだけイヌリン使用の理由を書いた時にも思いましたが、カナダは健康問題に関してはかなり保守的な方だと思われます。カナダではダメでもアメリカではOKだったり、ということもありますので、あくまで知識の一つとして頭の片隅に置いておいて、あまり乱用しないようにするのが賢い使い方かな、と思います。
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