前回のブログでもお話したように(その時のお話はこちら→)、カナダのベネファイバーには天然の繊維、イヌリンが入っています。見た目がほぼ同じなアメリカのベネファイバーには難消化性デキストリンが入っているのに、国が違えば中身も違うのですねー。
ちなみに同じ会社が作っている同じ名前のシリアルとかお菓子とかでもアメリカとカナダでは材料が微妙に違ったりすることもあります。なんとなくカナダの方が信頼できるような気がするのはただのひいき目でしょうかねw
ただ難消化性デキストリンは日本でもトクホ(特定保健用)飲料に使用されており、日本の消費庁もその効果を認めているもの、一方でイヌリンはトクホではないので、イヌリンの効果を調べてみました。
イヌリンとは
手っ取り早くウィキペディアで調べてみたところによると、イヌリンとは、イヌリン (inulin) は自然界においてさまざまな植物によって作られる多糖類の一群である。炭水化物の一種、果糖の重合体(フルクタン)の一種であり、同類の植物による貯蔵栄養素であるデンプンと異なりヒトの消化器では分解不能で大腸の腸内細菌叢によってはじめて代謝されるため、栄養成分表示では糖質ではなく食物繊維として扱われる。
だそうです。→出典:ウィキペディア
糖質ダイエットをしていて、糖質を極力避けようとしているのにイヌリンは多糖類?!と一瞬どきりとしましたが、イヌリンの糖質はヒトの消化器では分解できないので体内に吸収されず、排出されていきます。
イヌリンは麦、玉ねぎ、ねぎ、バナナ、にんにく、チコリの根、ゴボウ、菊芋などに含まれているほか、パンやパスタ、果物のジュース、ヨーグルトやミルクにも含まれていることがあります。カナダで使われるイヌリンは主にチコリの根から作られているようですが、日本ではゴボウや菊芋などからも作られるようです。
イヌリンの効果
イヌリンはプレバイオティクスとしての効果があります。プレバイオティクスとは、消化上吸収されず、プロバイオティクスの増殖を促進する物質です。ちなみにプロバイオティクスは腸内細菌のバランスを改善し、健康に有益な作用をもたらす生きた微生物で、いわゆる体に良い細菌、善玉菌の事です。また、ミルクやヨーグルトなどにイヌリンを加えるとカルシウムの吸収を助けるという実験結果も出ているそうです。(出典は、カナダのニューステレビ局CTVからです→)
食物繊維の効果
Health Canada(カナダ健康庁)によると、食物繊維の効果は、- 便のかさをふやし排便を促すことによる日々の排便習慣の改善
- 総コレストロール値や低密度リポタンパク・コレステロール濃度を下げる
- 食後の血糖値の急上昇を抑える。インスリン感受性を増加させる(インスリンの作用が上がる)
- 腸内での善玉菌を増やす事でエネルギー代謝を促す
また、便の滞留時間とがんの発症との関連も研究がされており、便の大腸での滞留時間が長いほど大腸ガンになりやすいとの研究があるのですが、食物繊維は排便を促すので大腸での滞留時間も短くなります。
イヌリンは水溶性食物繊維なので、体内でカサ増しするので満腹感を得やすい、と言うのもダイエット的観点から見るとありがたいですね。
イヌリンは、便秘解消や腸内環境を整えるなどダイエットの強力な助っ人となってくれている様です。おまけに大腸ガン予防対策、糖尿病予防などにも良い様なので、アラフォー以降にはもってこいと言えそうです。
カナダのベネファイバーのレビュー
そんなこんなでカナダのベネファイバーの材料であるイヌリンに調べていたらすっかり長くなってしまいましたが、肝心のベネファイバーのお味はどんなものでしょう?
簡単に水に溶けるのが売りのベネファイバーですが、完璧に溶けると言う訳でもなく、大抵の場合、粉が溶けないで残ってしまっています。お湯の方がよく溶けるので、私は熱いお湯を入れて溶かしてから冷たい水で薄めたり、単にお湯を飲んだりしています。
お味の方は、ほんのり甘い感じ。私は結構好きな味で、いくらでも飲めちゃいます。美味しいです。無味ではないです。でも本当にほんのりなので、水以外のお茶とかコーヒーに入れると全くわかりません。前に煮物かなんかに入れたこともありますが、全くバレませんでしたw いくらでも飲めるとは言っても
やはりトイレにこもりたくはないので1日1杯にしています。
そしてお腹の具合ですが、摂取後や次の日にもお腹がピーヒャララ♪になったことは一度もありません。ちょうど良い具合に一番いい状態で毎日トイレにいけているという感じです。最初の頃はは少しガスが溜まった様な感じがしたかも。でも毎日飲んでもお薬の様に腸が慣れてしまって便秘が戻った、なんて言うことも全くありません。この辺は個人差があると思いますのであくまで私の場合です。
日本にもトクホではないものの、イヌリンを使用した健康食品は結構ある様です。ゴボウの繊維もイヌリンが含まれているし、少量ながらも普段から日本人の食生活には取り入れられてきた食物繊維でもある様ですね。
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