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日本も消費税が10%になってしまうようですね。痛いなあ。北米も名前は違いますが、消費税があります。

国や州にまたがって旅行する場合、消費税の額も気になりますよね。そこで消費税の州ごとの違いをまとめて見ました。

カナダの場合

カナダ

カナダの消費税の仕組み

州によって名前は違うのですが、国の消費税であるGST(Goods and Service Tax)が一律5%に加え、州によって、PST(Provincial Sales Tax)やHST(Harmonized Sales Tax)など名前も税率は違いますが、州の消費税を支払います。

日本で騒がれている軽減税率ですが、こちらでも、商品によって州の消費税がかからなかったり、国の消費税がかからなかったり、色々と複雑です。しかも、政権が変わるとルールが変わったりする事もあるので、以前は払っていた消費税がなくなっていたり、逆に増えていたり。

ありがたいカナダの軽減税率:食料品はなんと消費税なし!

食料品

2018年現在だと、例えば、ベーシックな食料品のGSTはゼロです。例えば、野菜、肉、魚、卵などなど、普段の生活に必要な食料品は0%ですが、ポテトチップとかスナック菓子などお菓子、ソーダ類、お酒にはGSTがかかります。こちらは州の税率も同様です。あと薬もゼロの様です。

食料品は、毎日の生活に欠かせない出費ですし、オーガニックとか少しでも良いものを買いたいけれどもただでさえ高かったりするので、消費税がかからないのは本当にありがたいです。

日本で軽減税率を懸念している人たちの話を聞いていると、物によって違うとわかりにくい、面倒臭い、という事のようですが、確かに最初は売る側は大変なのかもしれませんが、今は全てレジでバーコードをピッとやって終わりですから、不便を感じたことはゼロです!恩恵しか感じません。

個人商店などは設備費が、なんていう心配をしているコメンテーターもテレビで見ましたが、個人商店なら商品の品数も少ないだろうし、商品の入れ替わりもあまりないでしょうから、なんとかなりそうですけど、どうなんでしょうね?

主な州の消費税

州によって違う税率にも軽減税率があります。

ブリティッシュコロンビア州
バンクーバーのあるBC州では、PST(Provincial Sales Tax)という州の消費税が7%、とGST5%で、合計12%の消費税がかかります。

PSTがかからないのは、子供服(14才まで)、レストランでの食費やお菓子も含む食料全般、本や雑誌類、薬、などです。そしてなんと自転車も免税!BC州らしいなあと思います。

子供服に関するちょっとした裏技ですが、例えばGAPとか子供服売り場でもこちらは洋服のサイズが大きいですよね。小柄のアジア人だと着れちゃうサイズだったりもしますが、子供服にはPSTがかからないので大人服より安くなります。節約したい小柄な大人は子供服売り場もチェックです。

あと、逆に子供なのに、消費税が取られてしまう場合もありますよね。その場合は、14歳未満が使用する旨を伝える専用の用紙に記入するとPSTを払う必要はありません。Sportcheckなどスポーツ用品店などで、レジで支払い時に、子供用なんだけど、と言うと手続きをしてくれます。意外と知らない方が多いので。面倒臭いけど、スポーツブランドとか、スキージャケットとか高いですからねー、やる価値ありです。

オンタリオ州
トロントや首都オタワのあるオンタリオ州では、州の消費税は8%かかるので、全体の消費税は13%になります。厳密には、GSTと州税を組み合わせてHST(Harmonized Sales Tax)と呼んでいます。

こちらも州の消費税がかからないものもあり、5%で済む場合もあります。子ども用品や食料品、新聞、本、オムツ、生理用品などには州税がかかりません。

ケベック州
フランス圏のケベック州はQSTという州税が9.975%という中途半端な率で、合計の消費税は14.975%です。どうしてこんな数字に落ち着いたのかちょっと不思議です。

基本的な食料品に加え、メープルシロップ類も免税なのがケベックらしいです。あと子供用品や本、薬なども州税がかからないものがほとんどの様です。

アルバータ州
バンフなどで有名なアルバータ州はなんと州税なしの5%! オーロラで有名なイエローナイフのあるノースウエスト準州も州税なしの5%です。

<プリンス・エドワードアイランド州>
赤毛のアンで有名なプリンス・エドワード島は、州税が10%なので、合計の消費税は15%。やはり子供用品や本などは州税免除です。

こちらに旅行に行く人は大抵どこかで乗り換えしてから来ていると思うので、ここでしか買えないお買い物以外は他の旅行地で買ったほうが良さそうですね。

まとめ

買い物
カナダ全州の2018年10月現在の消費税額は以下の通りです。
州によって消費前合計が5%から15%まであるんですねー。

日本よりもカナダの物価は高いです。すでにその州に住んでいる場合は州境にでも住んでいない限り無理ですが、旅行でいくつかの州をまたがって旅行をする場合は、この消費税の違いを頭に入れて、特産品以外は消費税の安い州でお買い物するとちょっとお金を節約できるかもしれませんね♪

ちなみに20年くらい前はカナダも旅行者の消費税の払い戻しプログラムがあったんですよー。どうしてなくなってしまったのだか(泣)

州名合計消費税
アルバータ5%
ブリティッシュコロンビア(BC)12%
マニトバ13%
ニューブランズウィック15%
ニューファンドランド・ラブラドール15%
ノースウエスト準州5%
ノバスコシア15%
ヌナブト準州5%
オンタリオ13%
プリンスエドワード島15%
ケベック14.975%
サスカチュワン11%
ユーコン5%


以上、カナダの消費税のお話でした。参考になれば嬉しいです♪